縮毛矯正で使用されるアルカリ剤は、ダメージレベルと効果が異なります。
ここでは、ダメージが大きい順に、各アルカリ剤の特徴と注意点をまとめました。
🔥① 水酸化ナトリウム等の強アルカリ剤(★★★★★★)※最もダメージ大
- pH12〜14と非常に高く、S-S結合を破壊しランチオニン結合へ変化する
- 強いクセに有効だが、髪・頭皮への負担大
- ゴワつき・切れ毛の原因に
🧪② モノエタノールアミン(MEA)(★★★★★)
- アンモニアより低臭だが、揮発しにくく残留しやすい
- 残留でカラーのムラやダメージ蓄積のリスク
💨③ 炭酸塩(炭酸ナトリウム)(★★★★)
- pH調整やクレンジングに使用
- 炭酸ナトリウム:乾燥・ゴワつきの可能性
- 炭酸水素ナトリウム(重曹)(★★):比較的穏やか
💧④ チオグリコール酸アンモニウム(チオ系)(★★★)
- S-S結合を還元するが、酸化処理で再結合し元の構造に戻せる
- ダメージはコントロールしやすい
- 薬剤濃度や塗布技術が影響
- サブで配合 → 🟢チオストH(サブで使用)
🧊⑤ 重炭酸アンモニウム(炭酸水素アンモニウム)(★★★)
- pH8~9の弱アルカリ性、加熱で揮発し残留しにくい
- pH調整や発泡補助に使用
- 比較的低ダメージだが、アンモニア臭に注意
🌿⑥ 尿素(★★)
- 保湿・柔軟性付与の補助成分
- 直接的な負担は少ないが、熱でホルムアルデヒド発生の可能性
🍀⑦ アルギニン(★)※最もダメージが少ない
- アミノ酸の一種で、髪にやさしくキューティクルをゆるめる作用
- 髪への負担が少なく、コンディショニング効果もある
- においもほとんどなく、残留しても悪影響が少ない
- メインで配合 → 🟢チオストL、AC、H